2012年7月18日水曜日

Strange Ships

ほとんど個人的な事情ですが、色々あって多忙な時期を迎えております。

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最近、レコードが更に値崩れしてきて、逆にマニアックなレコードは高い。
実際に買ったりすると、この内容でこれか?と思ったりするが、実際はそこそこ持ってる人にはイイのかもしれないし、単純に自分に合わないだけかもしれない。

また、逆にマニアックという部類とは別に実際に知られていないだけで安いのもある。コレばっかはしょうがない気もするし、所詮は市場価格。

それでも、好きなモノ買うというぐらいの姿勢が、本当に意味があるのかもしれない。

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話はガラリとかわるが、最近は昔の抱いていた雑誌媒体や他媒体でもっとPunk RockやPowerPopが語られればいいとおもいが、ない。

掲載される、されない、そして、量のがある、ないはナンセンスかもしれない。

当然、どちらにしてもあったほうが良いが、あるとどうイイのかというのはじつは漠然としすぎている気もする。

イイと言うヒトの説明が、あまりにも漠然としていて、その対期待効果とでもいうのかどうかは知らないが、圧倒的に薄い。当然、薄いけど、あるというのは事実だが。

実際には、個人的に楽しめればいいし、もっというと、本当は楽しめているかも疑問だ。

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「絶望の国の幸福な若者たち」という本のタイトルが今の現状を良く現しているとおもう。

絶望的に認知度と影響力が薄まっていても、実際はそこそこシアワセなのだ。

バンドもやり、レコードも買い、その両方について語れる友人/仲間もいるし、場所もある。そして、それらはオープンな場で行われている。

現状への充足とそれを水増しするということが大切になっているから、結果的には楽しめる。

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ただ、わかっているのは、老若男女問わず、PowerPopだけでいえば、魅力がないのかもしれない。

一方で魅力とされるコトの幾つもが、実際はそこそこプロパガンダ的に展開されているのも事実。

表現とはいえ、根本的には影響の過程を通るのだが、インタビューをする側もされる側もすっ飛ばしながら展開し、全く意味のない抽象的な「緊張感」とか「化学反応」というような意味不明な表現で終始している。

実際に、日本では、音楽雑誌媒体は提灯持ちや事業保持のための体しかなし得ていない。結局、配分された予算と、そして、安いカタルシスをまき散らし、それを整理整頓させるコトで魅力とされる。

しかも、それをやっている人たち自身が、実はかなりの音楽通だから手に負えない。要するに、やり口が巧妙なのだ。

また、ドブ板レベルでも地続きな継承がないからかもしれない。これは特に思うのだが、ジャンルを上手くブレイクダウンさせていない。

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昔のレコードショップには良い意味でのストーリーのある混沌さがあった。
例えば、VELVET UNDERGROUNDのコーナーの近くにNY PUNK ROCKがあり、そして、あえて、その中にMC5との関連性を訴えるかのように一枚おいてあったりする。そして、MC5に行けば、STOOGESがあるわけでそして、そこにはPISTOLSについても言及されるコメントもついてる。そこからUK PUNK ROCKがある。

カンタンに言えば、永遠にループできるようにレコード棚が施されている。

今は、レコードの量もありそうなっていないのかどうかは知らないが、少なくともそうはなっていない。

好きだからこそのできる仕事を、如何に省力化して捌くかの作業を中心にしている。だから、売れないし、興味の幅が広がらない。当然、ループさせれば売れるわけではないが、でも基本的なことをしていない。

売るという行為自体が、実はそういったある種に教養的な要素を持っていることないがしろにしている。

だから、価格を抑えても売れるわけがない。

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結局、かかわるヒトたち全員の責任がこうさせたといってもいいとおもう。
それぞれが大衆媒体ではないとこから統括的な啓蒙発信を行わない限り、PowerPopの魅力など伝わらない。

結論ではなく、あくまで雑感で、そう感じる。

これからはいままで依拠していたところを捨て、また、あまりにも固執させすぎていたためにいろんな事が重荷になってしまったモノを降ろし、リアルな温故知新の出会いを作るべきだ。


STRANGE SHIPS BY FOX
1975 UK

http://www.youtube.com/watch?v=sm3kTUWHHuM&sns=em


2012年7月17日火曜日

Summer Night



ご無沙汰しております。
かなり久々の更新を致します。


何を書こうかなと思ったのですが、最近購入したものの話でも書こうかなと思います。


先日の話になるのですが、横浜 黄金町にある“試聴室その2” という場所にいきました。
ここちよいはめつ という ターゲット・アース、ウィンドベル、レコンキスタ、スウィート・ドリームス・プレス企画のフリー・マーケット&ライブ があったからです。
当日は午前中にBabyBlueの練習を関内にて行い、その流れで会場に向かいました。
黄金町という場所は初めて行ったのですが、すごい不思議な場所でした。一般の人が生活する普通な部分といわゆる猥雑な部分が混在している感じが何とも不思議でした。
会場周辺は綺麗に整備されていましたが、一本横道に入ると混沌とした一面が出てくる部分に、何とも言えない猥雑さを感じました。


会場に着いて機材を置かせてもらい、早速フリマを拝見。
真っ先にターゲット・アースのブースに行きました。誰よりも早かったのはコージさんでしたが(笑)
やはりというか、さすがというか、出品物はもう欲しいものばかりでした。
泣く泣く諦めて、絞りに絞りEP4枚・LP2枚を購入。

EP:
Billy Bremner
Caspar
Chris Bell
Rocks'

LP:
NEW ENGLAND
DIRT COMPILATION VOLUME 1




・・・実はほぼ薦められて購入したものが殆どです(笑) 自分で狙っていたのはChris Bell,Billy Bremner,NEW ENGLANDぐらいだった様な気が。
でも、それで買っても損はしないんですよ。それがわかっているので、予算がある時は買う様にしています。

で、今回の目玉商品はCasparでした。
自分は全く知らなかったのですが、コージさんも中上さんも「これは凄いレアだから買ったほうがいい」との大推薦をいただいたので購入。
購入してから中々じっくり聴けなく、ようやく最近聴けました。
もう既に何回ひっくり返して聴いたかわかりません。
最高です、このシングル。
マジで凄いです。
まさにPower Pop。
バックに10ccが関わっていたらしいです。詳しいことはわかりません。すいません。





内容がまとまらなくなってきました。
イベントの目玉でもあったROCKBOTTOMのライヴですが、連日のライヴにも関わらず、疲れを感じさせない熱い演奏でした。
会場が落ち着いたCafeの雰囲気を醸し出していたので、どんな感じになるのだろうとは思っていましたが、それを吹き飛ばす様な熱さでした。
稲垣さんの熱視線はCafeを武道館に変え、加嶋さんのドラムはバンドの熱量を押し上げ、コージさんのベースは楽曲に不穏をもたらしていました。
正直連日の激務が身に堪えていたのですが、凄い感動してしまいました。
場所がどうであれ、俺たちがROCKBOTTOMなんだという姿が格好良かったです。

ちなみに会場の雰囲気はすごい良かったですよ。
沢山の本とおいしい食事もあって。
時間があれば、もっとゆっくりしていきたかったです。

他にも実は書きたいことがあるんです。6月のSteve Kaika ベネフィット・ライヴについてや、現在進行しているシングルのことや9月のIt's All Panicについてとか。
また、次回以降書きます。
まずはブログを週刊化としていける様にします(笑)
では。

Written by Kutsuzawa